【5月18日 CGTN Japanese】中国最大の液化天然ガスタンクのジャッキアップ作業が17日、山東省(Shandong)青島市(Qingdao)で行われました。

 中国石油化工(シノペック、Sinopec)青島液化天然ガス受け入れステーションに設置されたこの貯蔵タンクは、直径100.6メートル、高さ55メートルで、サッカー場1面分の面積と20階建てビルの高さに相当します。

 容量は27万立方メートルで、現在、中国で容積が最大の液化天然ガス貯蔵タンクであり、最も短い期間で完成する予定のタンクでもあります。

 このタンクは2023年末に完成して稼働する予定です。これにより、青島市の液化天然ガス受け入れステーションの年間ガス供給能力は165億立方メートルに達し、山東省、渤海沖、さらに中国北部・東部地域にクリーンエネルギーを持続的かつ安定的に供給できるようになる見込みです。

 なお、ジャッキアップ作業は、閉鎖空間と外界の圧力差の原理を利用し、ドーム構造を貯蔵タンクの底部から上部の所定位置までゆっくりと引き上げるというものです。これは、大型液化天然ガス貯蔵タンクの設置工事の中で最も難易度の高い工程の一つとされています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News