【5月19日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2021-22)は18日、スペイン・セビリア(Seville)で決勝が行われ、フランクフルト(Eintracht Frankfurt)はグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)と1-1で120分を終えて迎えたPK戦を5-4で制し、42年ぶりとなる欧州大会優勝を果たした。

 レンジャーズはPK戦で、延長後半残り3分から投入されたアーロン・ラムジー(Aaron Ramsey)が失敗。一方のフランクフルトはラファエル・サントス・ボッレ(Rafael Santos Borre)が最後に決め、見事な勝利を収めた。

 フランクフルトのオリバー・グラスナー(Oliver Glasner)監督は「きょうから数日間はお祝い」とコメントした。

 ジョー・アリボ(Joe Aribo)の得点で先制されるもボッレのゴールで追いつき、そのままPK戦を制したフランクフルトは、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場権も手にした。

 コロンビア出身で、この日のヒーローになったボッレは「今夜のことを夢見ていたし、クラブと僕にとって歴史的な夜になることを思い描いていた」とコメントし、「僕にとっては欧州カップ戦での初タイトル。永遠に忘れられない思い出」と続けた。

 フランクフルトの守護神ケヴィン・トラップ(Kevin Trapp)は、「僕らみんながヒーロー。ファンがいなければ優勝できていなかった」と語った。

 両チームとも、史上2度目となる欧州カップ戦の優勝を目指して今回の決勝に臨んだ。レンジャーズは1971-72シーズンにカップウィナーズカップ(UEFA Cup Winners' Cup)を制しており、フランクフルトは1979-80シーズンにヨーロッパリーグの前身であるUEFAカップ(UEFA Cup)で優勝した。

 信じられないような快進撃で決勝にまで上り詰めたものの、タイトルにあと一歩及ばなかったレンジャーズはわずか10年前、破産管財人の管理下に置かれて破産し、スコットランドリーグの最下位カテゴリーにまで降格していた。

 一方のフランクフルトは、レアル・ベティス(Real Betis)やFCバルセロナ(FC Barcelona)、ウェストハム(West Ham)といった強豪を撃破して決勝まで勝ち進んでおり、おそらくは優勝にふさわしい存在だった。(c)AFP/Thomas ALLNUTT