【5月18日 AFP】国際体操連盟(FIG)は17日、ロシアのウクライナ侵攻を支持する「Z」マークをつけて大会の表彰式に臨んだロシアのイワン・クリアク(Ivan Kuliak)に対して、体操倫理財団(GEF)が1年間の出場停止処分を科したと発表した。

 クリアクは、3月にカタール・ドーハで行われた種目別W杯で3位に入り、表彰台では、金メダルに輝いたウクライナのイリヤ・コフトゥン(Illia Kovtun)の横に「Z」マークの入ったユニホームを着て立った。マークはウクライナに侵攻したロシア軍の戦車や車両に描かれているもので、侵攻を支持するシンボルとなっている。

 GEFの規律委員会は、クリアクがFIGの規則に違反したと判断して出場停止処分を科した他に、銅メダルと賞金500スイス・フラン(約6万5000円)の返還を求めた。クリアクは21日以内であれば異議申し立てを行える。

 連盟はすでに、ロシアとベラルーシの選手が今後の大会に出場することを禁止している。GEFは「ロシアとベラルーシの選手に対する出場禁止措置が、2023年5月17日時点でも取られていた場合、クリアクの出場停止は継続し、この措置が解除されてから6か月後に期間が明けるものとする」と発表している。(c)AFP