【5月18日 Xinhua News】中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム、JD.com)はこのほど、「2022若者国産品消費トレンド報告」を発表し、今年に入り、若い消費者による国産品の購入がこれまで以上に盛んになっていることを明らかにした。中でも「小鎮青年」と呼ばれる地方都市や農村の若者の間で特に国産品が人気を博している。

 5月現在、一定の販売規模を誇るブランドのユーザーのうち、1995年以降に生まれた若者の割合は前年同期比11%上昇した。国産品と輸入品の購入者比率は1・7で、前年同期の1・3を上回った。若い消費者が好む国産品上位3種はキッチン用品、生鮮食料品、家電で、輸入品上位3種はパーソナルケア用品、メイク用品、おもちゃ・楽器だった。

 国産品の消費ブームは地方都市や農村で特に高まりつつある。国産品と輸入品の購入者比率の上位5省は山西省(Shanxi)、甘粛省(Gansu)、河北省(Hebei)、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)、貴州省(Guizhou)で、比が1・8~1・9だった。トップ5都市は麗水(Lishui)、鶏西(Jixi)、徐州(Xuzhou)、漯河(Leihe)、泉州(Quanzhou)だった。

 新型コロナウイルス感染症の影響下で、中国ブランドは供給確保の重要な役割を果たすようになり、若者の国産品消費の習慣が形成されつつある。国産品を好む若者は「一線都市」と呼ばれる大都市以外で多く、特に地方都市や農村で国産品人気は高い。中国の大手企業にとっては、新製品の開発や販促で「小鎮青年」のニーズを配慮することが重要となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News