【5月18日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II、96)は17日、自身の名を冠した地下鉄「エリザベス線」の開通セレモニーに予告なしに出席した。

 女王は、黄色のウールコートに花飾りの付いた帽子といういでたちで、つえを突いて会場のパディントン(Paddington)駅を訪問。息子のエドワード王子(Prince Edward)と一緒にエレベーターでホームに降り、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相やサディク・カーン(Sadiq Khan)ロンドン市長に迎えられた。当初はエドワード王子のみ出席予定とされていた。

 女王は最近、宮殿外ではほとんど公務を行っておらず、10日の議会開会式も移動が困難として欠席。6月2~5日に予定されている在位70周年の祝賀行事への出席も危ぶまれていた。

 エリザベス線は、今月24日から一部区間で運行を開始する。2018年の開業予定だったが、工期の遅れや信号システムの問題で開業がずれ込んだ。

 最終的にはロンドン西郊のレディング(Reading)と東郊のシェンフィールド(Shenfield)を結び、ヒースロー(Heathrow)空港へのアクセス路線にも直結する。(c)AFP