【5月18日 AFP】ウクライナのオレクシー・レズニコフ(Oleksiy Reznikov)国防相は17日、ロシアとの戦いが「長期戦の局面」に入ったとの見方を示した。

 レズニコフ氏は、欧州連合(EU)加盟各国国防相や北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長らの会合にオンラインで参加。フェイスブック(Facebook)に掲載された演説草稿によると、同氏は、ロシア軍は「必要に応じて守勢に回れるように」ザポリージャ(Zaporizhzhia)、ヘルソン(Kherson)両州で要塞(ようさい)構築に着手していると指摘。「ロシアは軍事作戦の長期化に備えている」と語った。

 また、ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)の現在の主要目標について「ドネツク(Donetsk)、ルガンスク(Lugansk)両州におけるウクライナ軍部隊の包囲・殲滅(せんめつ)、ロシアとクリミア(Crimea)半島を陸路で結ぶ回廊の確立・維持、ウクライナ南部の完全制圧」だと説明した。

 レズニコフ氏は「ウクライナの領土の一刻も早い解放」に向け、西側諸国に対し、さらなる兵器提供を要請した。(c)AFP