【5月18日 AFP】自動車事故による負傷からの完全復活を目指す男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が17日、第104回全米プロゴルフ選手権(2022 PGA Championship)について、72ホールを歩く負担に耐えることができれば、優勝の可能性もあると語った。

 ウッズは先月のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2022)で、自動車の横転事故から1年2か月ぶりにツアー復帰を果たして47位に入り、15年前に全米プロを勝った米オクラホマ州タルサ(Tulsa)のサザンヒルズ・カントリークラブ(Southern Hills Country Club)で再び試練に臨む。大会では、米ツアー単独最多の83勝と、ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏の最多18勝まであと二つに近づくメジャー通算16勝を目指す。

 優勝についてウッズは「間違いなく、できると感じている」と自信をのぞかせ、「そこを目指さなくてはならない。自分の仕事をする必要がある。木曜日(19日)の開幕には、準備が整うだろう」と話した。

 事故の影響から、マスターズでは体力が続かずに最後までいいプレーができず、後半2日間は自身大会ワーストとなるスコア「78」をたたいた。ウッズは「あのときよりは強くなっているが、それでもまだ痛むし、歩くのはきつい。打つことはできるが、課題は歩行だ。しばらくはこの状態が続くに違いない」と話している。

 事故後は数週間にわたって入院して歩けず、右脚は今もロッドとピン、ネジで支えている。それでもウッズは「いろいろなものが入っていて、今後できることには限界があるが、強くなっていくつもりだ」とコメント。「どれくらい強くなれるか、どれくらい可動域を戻せるかは分からないが、1年前よりずっとよくなっているのは確かだ」と続けた。

 練習方法は一変し、今はドライバー、チッピング、パットとショットごとに分け、時間を制限して進めなくてはならないという。実際にボールを打つと衝撃があるため、鏡の前での素振りも行っている。

「スイングや練習はいろいろ変えなければならなかったし、衝撃に耐えられないから、鏡の前での素振りもしている。しかし、ずっとよくなって強くなっているし、これからも改善し続けるだろう」 (c)AFP/Jim SLATER