【5月18日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは17日、第37節の試合が行われ、4冠を目指すリバプール(Liverpool FC)は南野拓実(Takumi Minamino)とジョエル・マティプ(Joel Matip)のゴールでサウサンプトン(Southampton FC)に2-1で逆転勝ちし、優勝争いの行方を最終節に持ち込んだ。

 3日前に行われたFAカップ(FA Cup 2021-22)の決勝でPK戦の末にチェルシー(Chelsea)を下していたリバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、敵地セント・メリーズ(St Mary's Stadium)での一戦で先発選手を9人入れ替える賭けに出た。

 リザーブチーム同様の顔ぶれを起用し、ネイサン・レドモンド(Nathan Redmond)のゴールで序盤に先制されたリバプールは27分、日本代表FWの南野が久々の先発出場の機会を生かし、見事な同点弾をマークした。

 ジオゴ・ジョタ(Diogo Jota)から完璧な力加減のパスを受け取った南野は、GKアレックス・マッカーシー(Alex McCarthy)のニアサイドに強烈なシュートをたたき込んだ。

 最終節を残す中、首位マンチェスター・シティ(Manchester City)は2位リバプールに1ポイント差をつけており、22日に行われるアストン・ビラ(Aston Villa)とのホームゲームで勝利すれば、長く続いた優勝争いに自ら終止符を打つことができる。

 クロップ監督は前週末、シティがビラ戦で勝ち点を落とすとは思わないと強調していたが、シティが最終節で白星を逃した場合、リバプールはホームでウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)に勝利すれば、直近3シーズンで2度目のリーグ優勝が決まる。

 クロップ監督は「シティは木曜日(19日)に試合を行ったばかりのアストン・ビラとホームで対戦するから、もちろん可能性は低い。あり得る話だが可能性は低い。それで十分」とコメントした。

「われわれにとって今季のホーム最終戦だし、素晴らしい雰囲気になるだろう。それをうまく利用したい」

 この日のサウサンプトン戦ではサディオ・マネ(Sadio Mane)、ルイス・ディアス(Luis Diaz)、アンドリュー・ロバートソン(Andrew Robertson)、ティアゴ・アルカンタラ(Thiago Alcantara do Nascimento)、トレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)が欠場し、FAカップ決勝で負傷したモハメド・サラー(Mohamed Salah)とビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)もメンバー外となった。

 しかし週末のウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)戦では、体力を回復した主力選手が復帰し、混戦の中で自分たちのすべきことをなすと期待される。(c)AFP/Steven GRIFFITHS