【5月17日 AFP】離婚した米夫妻が所有していた近・現代アートコレクションの競売第2弾となる30点が16日、米ニューヨークのサザビーズ(Sotheby’s)で競売に掛けられ、第1弾と合わせた落札総額が9億2220万ドル(約1190億円)に達した。アートコレクションの落札額としては過去最高。

 コレクションは、2018年に離婚した不動産開発業者ハリー・マックロー(Harry Macklowe)氏とリンダ・バーグ(Linda Burg)氏が収集していたもの。

 昨年11月の第1弾では、全65点のうち35点が出され、計6億7610万ドル(約873億円)で落札された。

 サザビーズの広報担当者はAFPに対し、今回の落札総額は2億4610万ドル(約318億円)となったと語った。

 17日の競売では、マーク・ロスコ(Mark Rothko)の「無題」が4800万ドル(約62億円)、ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)の「Seestuck」が3020万ドル(約39億円)でそれぞれ落札された。アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の「自画像(Self Portrait)」は1870万ドル(約24億円)だった。

 マックロー夫妻は離婚の際、コレクションの金銭的価値をめぐり合意に至らなかった。ニューヨークの裁判所は2018年、アート作品65点を売却し、収益を折半するよう判決を下していた。(c)AFP