【5月18日 Xinhua News】中国の2021年の電力消費量に占める再生可能エネルギーの比率は、前年比0・6ポイント上昇の29・4%だった。目標値として設定した29・4%に到達した。中国国家能源(エネルギー)局がこのほど、「2021年再生可能エネルギー電力利用比率目標達成状況に関する通達」で明らかにした。

 同局によると、全国の再生可能エネルギー発電設備容量は21年12月末時点で計10億6千万キロワット(kW)と設備容量全体の44・8%を占めた。内訳は、水力発電が3億9100万キロワット、風力発電が3億2800万キロワット、太陽エネルギー発電が3億600万キロワット、バイオマス発電が3798万キロワットだった。

 発電設備容量は着実に増加しており、同年の新規容量は水力発電が2349万キロワット、風力発電が4757万キロワット、太陽エネルギー発電が5488万キロワット、バイオマス発電が808万キロワットだった。発電量は2兆4853億キロワット時(kWh)に達し、そのうち水力発電が1兆3401億キロワット時、風力発電が6556億キロワット時、太陽エネルギー発電が3259億キロワット時、バイオマス発電が1637億キロワット時だった。

 中国の再生可能エネルギーの発展は21年、多くのマイルストーンとなる成果を収め、各省・自治区・直轄市とも再生可能エネルギー電力の利用比率目標を達成した。

 水力発電を除く再生可能エネルギーの利用比率は21年、12・9%の目標値が設定され、実績は前年比2・3ポイント上昇の13・7%で、目標値を0・8ポイント上回った。

 中国では、電力消費量に占める再生可能エネルギーの比率と水力発電を除いた再生可能エネルギーの比率を省・自治区・直轄市ごとに定め、再生可能エネルギーの利用促進を図っている。この目標は、各省が21年に認可する必要のある風力発電・太陽エネルギーの系統連系発電の規模を確定し、市場規模の下限を示しており、中国の再生可能エネルギー電力がグリッドパリティーの段階を全面的に迎えるために必要な措置とされる。(c)Xinhua News/AFPBB News