【5月16日 AFP】ロシアは16日、北大西洋条約機構(NATO)への加盟申請を行うとしたスウェーデンとフィンランドの決定について、重大な過ちであり、対抗措置を講じると警告した。

 セルゲイ・リャプコフ(Sergei Ryabkov)外務次官は記者らに対し「広範囲に及ぶ影響を伴う重大な過ちだ」と述べた。

 ロシアの複数の通信社が伝えたところによると、リャブコフ氏は「軍事的緊張のレベルが総じて高まるだろう」と話し、「現状で何がなされるべきかについて、常識が思い違いの犠牲になっているのは遺憾だ」との考えを示した。

 さらに、今回の動きはスウェーデン・フィンランド両国の安全保障の強化にはつながらず、ロシア政府は対抗措置を講じると述べ、「われわれがこれを許容するなどという幻想は持たない方がいい」と指摘した。

 ロシア政府は先に、1300キロに及ぶ国境を共有するフィンランドに対し、加盟申請すれば「相応の措置」を講じると警告していた。(c)AFP