【5月16日 Xinhua News】中国科学院国家空間科学センターはこのほど、同センターの劉洋(Liu Yang)研究員が率いる研究チームが、火星探査車「祝融号(Zhurong)」が取得した短波赤外線スペクトルとナビゲーション地形カメラのデータを用い、着陸機が着陸した地質年代が比較的若い区域で、含水硫酸塩などの鉱物を豊富に含む石化したスラブ状の地殻層を発見したと明らかにした。

 研究チームは、これらの地殻層が地下水の湧出または毛細管現象による蒸発で結晶化した塩鉱物であり、火星の土壌を凝固させた後に石化したのではないかと推測している。

 今回の発見は、火星の気候環境の変化の歴史を理解する上で重要な意義を持つ。また、祝融号が世界で初めて火星上で短波赤外線分光計を用いて含水鉱物を検出したことを意味する。(c)Xinhua News/AFPBB News