【5月16日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは15日、第37節の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)はウェストハム(West Ham)に2点をリードされるも2-2の引き分けに持ち込み、優勝に向けて重要な勝ち点1を手にした。

 残り2試合で勝ち点4を挙げれば、直近5年で4度目の優勝が決まるアウェーのシティだったが、負傷者が続出している危機的状況につけ込まれた。

 ルベン・ジアス(Ruben Dias)、ジョン・ストーンズ(John Stones)、カイル・ウォーカー(Kyle Walker)を欠く急造のDFラインは、ウェストハムのカウンターを受けると簡単に崩壊。

 パブロ・フォルナルス(Pablo Fornals)のパスに抜け出したジャロッド・ボーウェン(Jarrod Bowen)にゴールを決められ、リーグ戦では2月以来となるリードを許すと、前半終了間際には再びボーウェンにDFラインをかいくぐられ、そのまま追加点を奪われた。

 それでも、ジャック・グリーリッシュ(Jack Grealish)のゴールで49分に反撃を開始すると、ブラディミール・ツォウファル(Vladimir Coufal)のオウンゴールに助けられ同点。86分にはPKを獲得して逆転のチャンスが訪れたが、リヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)のキックはGKルカシュ・ファビアンスキ(Lukasz Fabianski)に止められ、優勝をほぼ確実にすることはできなかった。

 これでシティは2位リバプール(Liverpool FC)との勝ち点差を暫定で4に広げたが、4冠を目指すリバプールはサウサンプトン(Southampton FC)とのアウェーゲームを17日に控えている。

 一方、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はハリー・ケイン(Harry Kane)のPKが決勝点となってバーンリーFC(Burnley FC)を1-0で下し、暫定ながら4位に浮上した。

 アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督が率いるトッテナムは、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場権を争うノースロンドンのライバルで、16日にニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)とのアウェーゲームを控えているアーセナル(Arsenal)に2ポイント差をつけている。

 チャンピオンズリーグの舞台に戻るには、いまだアーセナルの取りこぼしを必要としているトッテナムだが、宿敵にかかるプレッシャーを強めることには成功した。(c)AFP/Kieran CANNING