【5月16日 AFP】男子テニス世界ランキング2位のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は15日、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)がロシアとベラルーシの選手の出場禁止を取り下げた場合、今年の大会に出場する用意はできていると強調したが、「微妙な状況」であることを認めた。

 ヘルニアの手術を受け、今週のジュネーブ・オープン(Gonet Geneva Open 2022)が復帰戦となるメドベージェフは、この全仏オープン(French Open 2022)の前哨戦は、4月20日に発表されたAELTCの出場禁止処分について他の選手と初めて意見を交わす機会だと話した。

 ロシアのウクライナ侵攻を理由に、同国とベラルーシの選手を大会から締め出すというウィンブルドンの判断は、ツアーを運営する男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)だけでなく、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)やノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)をはじめとする選手からも強く批判されている。

 スイス・オービブ(Eaux-Vives)のテニスクラブでメドベージェフは、「それ(出場禁止)に関しては多くの議論がある。自分に決定権はないので、何が起きているのかを追いかけるだけだ。ウィンブルドン自身とATP、英国政府も関わってくるのかもしれない」と話した。

「微妙な状況だ。人生におけるあらゆるシチュエーションと同様に、100人の選手に聞けば100通りの異なる意見がある」

「出場できるケースのことを話すと、ウィンブルドンでプレーできればハッピーだ。この大会を愛しているから」

「出場できなかったケースで言えば、別のトーナメントでプレーし、チャンスがあれば来年の大会に向けて準備するだけだ」 (c)AFP/Robin MILLARD