【5月16日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2022)は15日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-0、7-6(7-5)で第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を下し、6度目の大会制覇を果たした。

 世界ランキング1位のジョコビッチは、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2022)王者のチチパスを圧倒し、開幕が迫る全仏オープン(French Open 2022)前最後の大規模大会で優勝した。

 新シーズンが開幕して数か月、新型コロナウイルスのワクチンの話題ばかりだったジョコビッチは、今季初優勝を飾り復活を印象付けた。

 ジョコビッチとチチパスは昨年の全仏(French Open 2021)決勝で対戦。このときはスリリングな5セットマッチの末、ジョコビッチが優勝したが、今回の対戦は劇的な展開にはならなかった。

 34歳のジョコビッチは、先週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2022)で4強入りするなど、今季ツアーで最も勝利を挙げているチチパスを全く寄せ付けなかった。

 第1セットに完膚なきまでにたたきのめされた世界5位のチチパスは、ジョコビッチを相手に奇妙なほど消極的だったが、第2セットは闘志を見せてタイブレークまで持ち込んだものの、最後はほとんど抵抗なく屈した。

 母国セルビアで息子が小さなクラブの大会で優勝したことを明かしたジョコビッチは、「実は息子がトーナメントで勝った。きょうはサンシャイン・ダブル(ダブル優勝)だ」と目を細めた。(c)AFP/Terry DALEY