【5月15日 AFP】(更新)ボクシング、世界スーパーウエルター級4団体王座統一戦が14日、米カリフォルニア州カーソン(Carson)のディグニティ・ヘルス・スポーツパーク(Dignity Health Sports Park)で行われ、WBA・WBC・IBF王者のジャーメル・チャーロ(Jermell Charlo、米国)が10回KOでWBO王者のブライアン・カルロス・カスターニョ(Brian Carlos Castano、アルゼンチン)を下し、同級史上初の4団体統一王者に輝いた。

 チャーロは昨年にもカスターニョと対戦し、そのときは物議を醸す判定の末にドローとなっていたが、今回はKO勝ちで熱戦を制した。

 序盤は互いにラウンドを取り合う激戦だったが、チャーロは優勢に立ち始めていた10回、カスターニョを2回マットに沈めた。まずは右ボディーから頭部への左フックで無敗のカスターニョからダウンを奪取。さらに立ち上がったものの足元がふらつく相手にとどめを刺しに行き、最後は強烈な左で相手の頭を大きく後ろへのけぞらせてから、再び痛烈な左ボディーで決着をつけた。

 チャーロは「信じられない」と喜び、「全力を尽くし、こういう最終結果になった。精神的に疲れたよ。デビュー戦のような緊張感があり、落ち着かなかった」と話した。

 これでチャーロは史上わずか7人目の主要4団体統一に成功し、ごく一部のボクサーしか到達していない境地へたどり着いた。他にはミドル級のバーナード・ホプキンス(Bernard Hopkins、米国)氏とジャーメイン・タイラー(Jermain Taylor、米国)氏、クルーザー級のオレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)、スーパーライト級のテレンス・クロフォード(Terence Crawford、米国)とジョシュ・テイラー(Josh Taylor、英国)、スーパーミドル級のサウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)が4団体統一を成し遂げている。

 両者の第1戦は昨年7月に行われ、判定1-1(117-111、113-114、114-114)の引き分けに終わっていた。(c)AFP