【5月14日 時事通信社】北大西洋条約機構(NATO)は14日から、ドイツ・ベルリンで外相会合を2日間の日程で開く。初日はフィンランドとスウェーデンが参加。両国が準備を進める加盟申請への対応が焦点となる。ただ、トルコが加盟に異議を唱えており、円滑に進むとみられていた加盟手続きに不透明感も出ている。

 フィンランドのニーニスト大統領とマリン首相は12日、NATO加盟申請を目指す方針を表明した。スウェーデン議会も13日、加盟が「(軍事紛争の)抑止効果をもたらす」と分析する報告書を発表した。両国とも近く加盟申請する見通しだ。

 こうした動きにすでに多くの加盟国が歓迎や支持を表明している。バイデン米大統領も13日、両国首脳と電話会談し、NATOの「門戸開放政策」を支える立場を明確にした。

 これに対し、トルコのエルドアン大統領は13日、両国の加盟を「前向きには考えていない」と発言。両国に関して、トルコ当局がテロ組織と見なす反政府武装組織、クルド労働者党(PKK)の活動拠点になっているなどと主張し、不満を示した。

 ストルテンベルグ事務総長は、加盟申請後の手続きは「円滑かつ迅速」に進むと強調していた。しかし、加盟決定にはNATOを構成する30カ国全ての承認が必要で、思わぬ壁が立ちはだかった格好だ。

 ドンフリード米国務次官補(欧州・ユーラシア担当)は「トルコの立場の確認を進めている」と語り、外相会合でこの問題が話し合われると説明。フィンランド、スウェーデン両国もトルコに加盟への理解を直接求める構えだ。(c)時事通信社