【5月14日 AFP】コソボは12日、人権保護などを目的とする国際機関、欧州評議会(Council of Europe)に加盟を申請した。コソボの独立を承認していないセルビアは猛反発している。

 欧州評議会からは3月、ロシアが脱退。ウクライナ侵攻をめぐり追放の声が高まったことを受け、自ら脱退を通告した。

 アルバニア系住民の多いコソボは2008年、セルビアからの独立を宣言した。しかしセルビアと、強力な同盟関係にある中国、ロシアは今も独立を承認していない。

 コソボのドニカ・ゲルバラ(Donika Gervalla)外相は同省のフェイスブック(Facebook)公式ページで加盟申請したことを明らかにし、「コソボはこの(西バルカン)地域で最も民主的な国家だ」と主張した。

 一方、セルビアのアレクサンダル・ブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領は、「平和的かつ外交的な方法」で「あらゆる手を尽くして」加盟に反対していくと述べた。

 12日には現地テレビで、「われわれは闘えること、国を守れることを示すために全力を尽くしていく」と明言した。(c)AFP