【5月14日 AFP】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン(Taliban)は西部ヘラート(Herat)で、男女が一緒に外食したり公園を訪れたりすることを禁止した。当局者が12日、明らかにした。

 アフガンは極めて保守的で家父長制の根強い国だが、男女が一緒に外食をする光景はよく見られる。特にヘラートは長年、比較的リベラルな都市と考えられていた。

 だがタリバンは昨年8月の復権以来、イスラム教の厳格な解釈に従って、男女を隔離する規制を強めている。

 ヘラート勧善懲悪省のリアズーラ・シーラット(Riazullah Seerat)氏は「飲食店で男女を分けるよう指示している」と語った。この規則は「たとえ夫婦でも」適用される旨を店主らに口頭で伝えているという。

 匿名でAFPの取材に応じたある女性は、11日にヘラートの飲食店で店長から夫と別々に座るよう告げられたと語った。

 飲食店経営のサフィウラ(Safiullah)氏(アフガンに多い1語のみの名前)は「命令には従わなければならないが、商売には非常にマイナスだ」と言い、男女同席の禁止が続けば従業員を解雇せざるを得なくなると付け加えた。

 シーラット氏は、ヘラートでは公園の利用についても、曜日ごとに男女別に分ける法令を定めたと明らかにした。女性は木曜、金曜、土曜で、残りが男性だという。

 指定の曜日以外に運動をしたい女性は「安全な場所を見つけるか、自宅で行うべきだ」と語った。(c)AFP