【5月13日 AFP】6月11日に豪メルボルンで予定されていたサッカーアルゼンチン代表対ブラジル代表の親善試合は、12日に中止が決まった。アルゼンチン側が辞退したため。これを受け、メルボルンのあるビクトリア(Victoria)州のスポーツ相は怒りをあらわにしている。

 W杯カタール大会(2022 World Cup)の5か月前に組まれ、高い注目が集まっていた一戦。プロモーターによると、「事前の合意と確約に反して」アルゼンチン側からオーストラリアに向かう用意がないとの通知があった。チケットは払い戻しの対象になるという。

 ビクトリア州のマーティン・パクラ(Martin Pakula)スポーツ相は、「われわれは非常にがっかりしており、かなり頭にきていると言ってもいいだろう」と発言。「プロモーターに対して納得のいく説明もなく、彼らは豪サッカーファンに説明する義務があると思う」と述べ、「メルボルンで大人気の試合になるはずだったのに」と嘆いた。

 一方、ブラジル代表のチームコーディネーターは、今回の中止でW杯に向けた準備に「多大な影響が出る」と話している。ブラジル代表は、6月の代表期間中の代替試合を模索したいとしている。(c)AFP