【5月13日 AFP】世界各国の天文学者が参加する国際プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」は12日、太陽系を含む天の川銀河(銀河系、Milky Way)の中心にある超大質量ブラックホール「いて座Aスター(Sagittarius A*)」の姿を初めて捉えた画像を公開した。

 画像は80か国300人以上の研究者が5年以上かけて作成した。同プロジェクトは2019年、遠く離れた銀河にあるブラックホールの撮影に史上初めて成功していた。

 いて座Aスターは太陽の400万倍もの質量を持つ。ブラックホールは光を全く発しないため、画像に写っているのはいて座Aスター自体ではなく、それを取り囲むガスが放つ光だ。

 今回の研究結果は、英学術誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ(Astrophysical Journal Letters)」に掲載される。(c)AFP/Pierre CELERIER