【5月12日 AFP】(更新)フィンランドのサウリ・ニーニスト(Sauli Niinisto)大統領とサンナ・マリン(Sanna Marin)首相は12日、北大西洋条約機構(NATO)への加盟を支持すると表明した。

 大統領と首相は共同声明で「NATOへの加盟は、フィンランドの安全保障を強化するだろう。フィンランドは加盟国として、NATO全体を強化するだろう。フィンランドは速やかにNATOへの加盟を申請すべきだ」と述べた。また、公式発表が15日に行われることも明らかにした。

 フィンランド議会の国防委員会は11日、ロシアのウクライナ侵攻が欧州の安全保障を脅かしているとして、自国の安全保障にとってNATO加盟が「最善の選択」になるだろうと結論付けた。議員の大多数もNATO加盟を支持している。

 隣国スウェーデンもNATOへの加盟を検討しており、両国が歩調を合わせて加盟申請を表明するとの見方も広がっている。

 正式な加盟申請が行われると、NATOに加盟する全30か国の議会で承認を得る必要があり、これには数か月を要する可能性がある。

 フィンランドのペッカ・ハービスト(Pekka Haavisto)外相は10日、「NATO事務総長はこの過程に4~12か月かかると述べた。私の印象では、12か月というより4か月に近いだろう」と述べ、早ければ10月1日にもNATOへの加盟が実現するとの見通しを示した。(c)AFP​​