【5月12日 AFP】ウクライナ国民防衛隊トップのオレスキー・ナットーチー(Oleksiy Nadtochy)司令官は11日、ロシアによる侵攻開始以来、隊員561人が死亡、1697人が負傷したと明らかにした。

 ウクライナ側もロシア側も自軍の戦死者数を公表しておらず、極めて異例の発表となった。

 内務省管轄の国民防衛隊は2014年、ロシアによるクリミア(Crimea)半島併合と国境近くへのロシア軍集結を受けて創設された。隊員は6万人までと法律で定められている。

 2014年の「マイダン(Maidan)革命」で最前線に立った複数の自警団や、南東部マリウポリ(Mariupol)の製鉄所に立てこもっている「アゾフ連隊(Azov Regiment)」をはじめとする民族主義者組織を傘下に収めたことで知られる。(c)AFP