【5月12日 AFP】米グーグル(Google)は11日、同社初の腕時計型情報端末「ピクセル・ウオッチ(Pixel Watch)」を年次開発者会議で発表した。

 人工知能(AI)、クラウドコンピューティング、独自の半導体チップを基盤とした製品群が連携することで、グーグルのサービスをいつでもどこでも利用できるようにする「アンビエントコンピューティング」構想に連なる製品となる。

 グーグルはこのほか、タブレットやイヤホン、主力スマートフォンの低価格版など、「ピクセル(Pixel)」ブランドを拡充する新製品も併せて発表した。

 ピクセル・ウオッチは、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」を搭載したスマホと同期して利用する製品と、無線通信機能を通じて単独で使用できるものがある。親会社アルファベット(Alphabet)が昨年買収したウエアラブル機器メーカー、米フィットビット(Fitbit)の健康管理機能も搭載し、腕時計型端末市場をけん引する「アップルウオッチ(Apple Watch)」に挑む。

 発売時期は、新型スマホ「Pixel 7」とともに年内を予定。価格や詳細な製品情報は後日発表する。

 また、昨年末発売のスマホ「Pixel 6」の小型モデルを449ドル(約5万8000円)で、新型ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro」を199ドル(約2万6000円)で、7月28日に発売する。

 タブレット端末「Pixel Tablet」は来年発売の予定。

 開発者会議では、グーグルの持ち株会社アルファベットのサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)最高経営責任者(CEO)が、開発中の拡張現実(AR)スマートグラスも紹介。リアルタイムで会話を翻訳し、文字に起こして着用者の視界に表示する機能を実演した。(c)AFP/Glenn CHAPMAN