【5月12日 AFP】(写真追加)ウクライナ兵の妻らが11日、バチカン市内でフランシスコ・ローマ教皇(Pope Francis)に面会し、ウクライナ南東部マリウポリ(Mariupol)の製鉄所でロシア軍と戦っている兵士の救済に向け介入するよう訴えた。

 製鉄所に立てこもっている「アゾフ連隊(Azov Regiment)」のデニス・プロコペンコ(Denys Prokopenko)司令官の妻、カテリーナ(Kateryna Prokopenko)さんは面会後に記者団に対し「ウクライナを訪れたり、(ロシア大統領のウラジーミル・)プーチン(Vladimir Putin)に『彼ら(隊員)の解放』を要請したりするよう教皇に訴えた」と語った。教皇は「あなた方のために祈るとだけ話した」という。

 カテリーナさんは「今回の面会によって隊員の命を救う機会がもたらされることを願っている。教皇や側近の行動に期待したい。隊員たちは第三国に逃れる準備ができている」と述べた。

 カテリーナさんによると面会時間は約5分間で、サンピエトロ広場(St Peter's Square)で、毎週恒例の一般謁見(えっけん)の後に行われた。

 会見にはロシアの反政府活動家で、パンクバンド「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」のメンバー、ピョートル・ベルジロフ(Pyotr Verzilov)さんも同席した。

 10日のウクライナ政府の発表によると、製鉄所には依然、兵士1000人以上が残っており、多数が負傷している。(c)AFP