【5月12日 Xinhua News】中国海南省(Hainan)万寧市(Wanning)の神州半島近海で7日、日本の愛媛県宇和島市から来た漁船「第三十二住宝丸」がブリ稚魚の船積みを行った。日本船舶による万寧からのブリ稚魚の輸送は今年8回目。同市は4月以降、ブリ稚魚を110万匹余り、総額3500万元(1元=約19円)余りを輸出している。

 万寧林蘭水産養殖は海南省最大のブリ養殖企業で、1989年から主に養殖ブリの稚魚を日本へ輸出している。年間輸出数は300万匹に上る。同社の周波(Zhou Bo)董事長によると、顧客にはマルハニチロや九州魚市、三共物商、東海シープロなど日本の水産企業が名を連ね、「第三十八住宝丸」「第五十八真宝丸」など日本漁船が毎年4~6月に万寧-鹿児島間を往復しているという。

 海南省は地理的優位性により、毎年最も早く主に日本へブリ稚魚を輸出できる地域となっている。統計によると、海南省のブリ稚魚の対日輸出額はここ数年、2億元近くに上る。(c)Xinhua News/AFPBB News