【5月11日 AFP】全米プロゴルフ協会(PGA of America)が、サウジアラビアが後援する新リーグ、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)の開幕戦にツアー会員が出場することを拒否した。複数の米メディアが10日に報じた。

 協会は会員に送ったメモの中で、出場は認めない旨を通達したと報じられており、高額賞金の設定されている新リーグへの参加に意欲的な選手たちと衝突する決断を下したとみられる。

 新リーグは6月9日から11日にかけて英ロンドン郊外のセンチュリオンGC(Centurion Golf Club)で開幕戦を予定しているが、この大会に出場する選手は米ツアーの規定に違反したとみなされ、出場停止や除外などの処分を科される可能性がある。

 新リーグの開幕戦には、元世界ランキング2位で、昨年の全米プロゴルフ選手権(2021 PGA Championship)を制したフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)や、英国のリー・ウェストウッド(Lee Westwood)らが出場申請を行っていた。

 オーストラリアのレジェンドで、リブゴルフ・インビテーショナルの最高責任者(CEO)を務めるグレッグ・ノーマン(Greg Norman)氏は、米ツアーの判断を批判している。

 ノーマン氏は「残念ながら、PGAツアーはプロゴルファーのゴルフをプレーする権利を否定し、PGAツアーの大会にしか出場させないつもりのようだ」と述べた。「しかし、PGAツアーがわれわれの道のりにどんな障害を設置しようが、われわれは止められない。われわれは、ゴルフという偉大なスポーツを世界中で促進する選択肢を選手に与え続ける」と主張した。

 ノーマン氏はこの発言に先立ち、10戦を行う2023年シーズン、リーグ戦の開始を予定している2024年シーズンのために、追加で20億ドル(約2600億円)の資金を調達したことを明かしている。(c)AFP