パラグアイの麻薬担当検事、新婚旅行先で射殺
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【5月11日 AFP】南米パラグアイで組織犯罪、麻薬密売、資金洗浄、テロの資金調達などを担当するマルセロ・ペッシ(Marcelo Pecci)検事(45)が10日、新婚旅行先のコロンビアで射殺された。妻と警察が明らかにした。
現場はカリブ海(Caribbean Sea)に面した観光地バル(Baru)島。
ペッシ氏は4月30日、バル島に近いコロンビア北部カルタヘナ(Cartagena)でジャーナリストのクラウディア・アギレラ(Claudia Aguilera)さんと結婚。アギレラさんは妊娠中だという。
アギレラさんがコロンビアの日刊紙ティエンポ(El Tiempo)に語ったところよると、夫婦がビーチでくつろいでいたところ、海から2人組の男が小型船または水上バイクで現れ、無言でペッシ氏を2発撃って逃走した。1発は顔に、もう1発は背中に当たったとされる。
アギレラさんによると、ペッシ氏が脅迫を受けたことはなかった。
殺害の動機は明らかになっていないが、パラグアイのアウグスト・サラス(Augusto Salas)検事は「麻薬密売組織」による犯行との見方を示している。
コロンビア警察は10日夜、襲撃者の1人とみられる人物の写真を公開。黒のバミューダパンツにベージュのパナマ帽という格好だった。
パラグアイはブラジル、ボリビア、アルゼンチンの3国に囲まれた内陸国で、麻薬の欧州への密輸拠点となっている。(c)AFP