【5月12日 People’s Daily】中国では近年、インターネット病院が急速に発展している。その数は2018年の約100か所から現在は1600か所を超えるようになった。対面医療とオンライン医療の統合モデルも形成されつつあり、患者は自宅に居ながらにして医療サービスを受けられるようになっている。

「陳先生、こんにちは!今回も父の薬をお願いできますか」。北京市朝陽区(Changyang)に住む李さんは首都医科大学宣武病院の携帯電話アプリを通じて、神経内科の陳飛(Chen Fei)医師と面談する。80歳を超える父親は脳血管障害を患っており、脳梗塞を防ぐため薬の処方が必要。これまでオンラインで十数回にわたりやりとりをしている。

 李さんは「以前は病院へ薬をもらいに行くため、午前中は仕事を休んでいた。インターネット病院ができて携帯電話で薬の処方を受けられ、翌日には自宅に薬が配達されるようになった。とても便利です」と喜びの声を上げる。脳血管ステント手術を専門とする陳医師は「患者の術後のケアや経過観察が遠隔でもできるようになった」と効果を語る。

 中国社会科学院(CASS)健康業発展研究センターの陳秋霖(Chen Qiulin)副主任は「インターネット病院により患者は医療サービスにアクセスしやすくなり、時間や移動費用などのコストも低減できる」と説明する。

 インターネット病院の利点を生かし、草の根レベルの取り組みも広がっている。重慶大学(Chongqing University)付属三峡病院は農村の診療所とインターネットで連携している。重慶市(Chongqing)万州区(Wanzhou)官堰村(Guanyan)の診療所に務める李小建(Li Xiaojian)医師は「患者の症状の診断が難しい時、三峡病院の医師とインターネットで話し合っており、村人に高い医療レベルが提供できるようになった」と話す。

 安徽省(Anhui)金寨県(Jinzhai)に住む高齢者の王さんは重いリウマチを患い、地元の病院では効果的な治療ができなかった。現地の医師はインターネットの遠隔医療プラットフォームを通じて、北京市の中日友好病院内分泌科の陳小平(Chen Xiaoping)副主任に助けを求めた。陳氏はリウマチの専門家らと共同で遠隔診察を行い、重度の脳障害と軽度の肺感染症を患っていると診断。適切な治療を受け、王さんの体調は回復した。

 中日友好病院の崔勇(Cui Yong)副院長は「当院のインターネット病院システムは全国約6000か所の医療機関と連携し、1万3000件以上の遠隔診療を実施している。インターネット病院は各地の草の根医療を助け、患者の命と健康を守ることに大いに役立っている」と話す。(c)People’s Daily/AFPBB News