【5月11日 Xinhua News】中国の王岐山(Wang Qishan)国家副主席は10日、韓国政府の招きに応じ、習近平(Xi Jinping)国家主席特別代表として尹錫悦(ユン・ソンニョル、Yoon Suk-yeol)新大統領の就任式に出席し、尹錫悦氏と会談した。

 王岐山氏は尹錫悦氏に習近平主席からの親しいあいさつと祝福を伝え、次のように述べた。中韓は互いに友好的な近隣国であり、重要な協力パートナーである。国交樹立以来、両国関係は急速に発展し、共通の利益がますます増えている。世界の変局と世紀の感染症の中で中韓の協力強化が双方だけでなく、地域や世界に対する重要性も一段と明らかになってきている。中国は韓国と共に努力し、両国の戦略的協力パートナーシップを時と共に前進させ、より高いレベルへ絶えず進めることを願っている。

 王岐山氏は2国間関係の今後の発展について5項目の提案を行った。

 1、戦略面の意思疎通とハイレベル交流を強化し、各方面、各レベルの対話・交流を一段と活発にする。

 2、実務協力を深め、発展戦略の連携を強め、重点分野と第三国市場の協力を深め、両国協力の質とレベルを高める。

 3、地理的に近く、文化的に相通じ、人の付き合いが親密という優位性を十分に生かし、国交樹立30周年と中韓文化交流年を契機とし、国民の友好増進にプラスとなる活動をより多く計画、実施し、両国関係の発展にプラスのエネルギーを持続的に注入する。

 4、国際・地域問題で意思疎通と協調を強め、多国間主義と自由貿易体系の維持に共に尽力し、地域と世界の発展・繁栄を促進する。

 5、朝鮮半島問題で協調と協力を強化し、敏感な問題を適切に処理する。中国は半島南北双方の関係改善、和解・協力推進を心から支持する。韓国との意思疎通を強化し、半島の非核化と永続的平和を図ることを願っている。

 尹錫悦氏は王岐山氏に習近平主席への心からの感謝とあいさつを託し、次のように述べた。国交樹立からこの30年間、両国関係の発展は目ざましく、感染症が広がる中で両国間の貿易が過去最高を記録した。韓国政府は中国との国交樹立30周年を契機とし、相互尊重を踏まえ、戦略面のハイレベル意思疎通と各レベルの交流を絶えず緊密にし、双方の各分野の交流と実務協力を一段と強化し、民間の友好を増進し、両国関係が新たな時代を迎えるよう促すことを願っている。中国との意思疎通と協調を強化し、半島の平和、安定、繁栄の実現に共に図ることを願っている。(c)Xinhua News/AFPBB News