【5月10日 CGTN Japanese】中国中部の安徽省(Anhui)はこのほど、新型コロナウイルス感染症の治療薬の開発で大きな突破を果たしました。年内の国内市場への供給を見込んでいます。軽・中等症患者は1クール服用すればほぼ回復するということです。

 1クールは5日間で、前半の3日は治療、後半の2日は治療の効果を固める期間です。1日8粒を内服することで1クールでほぼ回復します。開発した薬品メーカー「安徽貝克製薬」の技術ディレクターである柏俊氏によりますと、新型コロナの治療薬として誰でも使用できるように、1粒3元(約58円)の価格で国内市場に供給するということです。

 同薬は、ウイルスの繁殖経路を妨害することによってその構造を破壊し、オミクロン株を含む新型コロナウイルスを効果的に殺すことができます。軽・中等症患者はほぼ回復し、重症患者の死亡率を約50%下げることが研究によって証明されました。

 同薬は今年6月から8月まで安徽省内の病院で臨床試験が行われます。3カ月で臨床試験を終えて9月に関係部門に登録と認可を申請する予定で、年内の国内市場への供給を見込んでいます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News