【5月10日 CGTN Japanese】長江中流域にある湖北省(Hubei)宜昌市(Yichang)の三峡ダムでは、4月中旬から今年1回目の生態系を整える取り組みが行われています。これにより、魚類の自然繁殖が促進され、主流と支流で共に魚類の繁殖の増加が観測されています。

 この取り組みの期間中は、三峡ダムの水位の変化幅が0.8メートル以内に抑えられてきました。これは、コイやフナなどの自然繁殖に適切な水位とされています。

 中国水利部の関係責任者の丁勝祥(Ding Shengxiang)氏によりますと、三峡ダムの放流量をコントロールして水位の低下幅を小さく維持することで、魚類の浅い水位での産卵と正常なふ化を保障でき、ふ化率を高められるということです。

 いまのところ、ダムの主流と支流では魚類の産卵が増えており、人工の巣では大量の魚卵の付着が観測されました。さらに、今年5月中旬から6月上旬にかけてのいずれかの時期に、ダムの下流に生息する浮性卵の魚類を保護するため、連続での放流を行い、一定の水位を保つことで、その産卵を促進する予定だということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News