【5月10日 AFP】米報道界で優れた業績に対して贈られるピュリツァー賞(Pulitzer Prize)が9日、コロンビア大学(Columbia University)で発表され、「ウクライナのジャーナリストたち」が特別賞に選ばれた。ロシアのウクライナ侵攻に関する勇気ある報道ぶりが授賞理由。

 選考委員会のマージョリー・ミラー(Marjorie Miller)事務局長は「ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領による無慈悲なウクライナ侵攻およびロシア国内のプロパガンダ戦争について、勇気と粘り強さを示すとともに、真実の報道に徹したウクライナのジャーナリストたちに特別賞を贈る」と述べた。

 ミラー氏はさらに「爆撃や拉致、占領、時には仲間の死にもかかわらず、過酷な現実を正確に伝える試みを継続することにより、ウクライナおよび世界中のジャーナリストにとって誇りとなっている」と、報道姿勢をたたえた。

 国際NPO「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」によると、2月24日のロシアのウクライナ侵攻開始以来、少なくとも7人のジャーナリストが死亡。うち3人はウクライナ人だった。(c)AFP