【5月10日 AFP】女子テニス協会(WTA)は9日、大坂なおみ(Naomi Osaka)が全仏オープン(French Open 2022)を間近に控える中で、痛めたアキレス腱(けん)を休めるためにイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2022)の出場を辞退したと発表した。

 四大大会(グランドスラム)通算4勝の大坂は、前週行われたマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2022)の初戦で負傷し、サラ・ソリベストルモ(Sara Sorribes Tormo、スペイン)との2回戦では精彩を欠いて敗れた。

 WTAのホームページに掲載されたコメント文で大坂は、「前週スペイン・マドリードで痛めたところがまだ癒えておらず、残念ながら伊ローマ大会の出場を辞退しなければならなくなった」とし、「特にローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)を控えている中で、アキレス腱のけがなので大事を取る必要がある」と説明した。

 元世界ランキング1位で現在38位の大坂は、クレーコート大会ではこれまで決勝まで進出したことはないものの、22日に開幕する全仏ではそうした状況を打破したいとしている。今年はマイアミ・オープン(Miami Open 2022)でイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)に次ぐ準優勝を果たしており、復活の兆しを見せている。

 大坂に代わり、イタリア国際にはスペインのヌリア・パリサス・ディアス(Nuria Parrizas Dias)が出場する。(c)AFP