【5月9日 AFP】ポーランドの首都ワルシャワで9日、同国駐在のロシア大使が自国の対独戦勝記念日に合わせ旧ソ連兵墓地で花輪を手向けようとしたところ、親ウクライナ派の活動家に赤い液体を掛けられた。

 現場にいたAFPのカメラマンによると、ウクライナ国旗を手に「ファシスト」と叫ぶ親ウクライナ派活動家が、墓に向かって歩くセルゲイ・アンドレーエフ(Sergei Andreev)大使の行く手をふさぎ、献花を妨害。

 その後、数人が大使の顔や衣服に向かって赤い液体を浴びせ、側近らも同様の被害を受けた。

 手で顔をぬぐったアンドレーエフ大使は「わが国とわが大統領を誇りに思う」と述べた。

 大使は国営ロシア通信(RIA)に対し、液体はシロップのようなもので、大きなけがなどはなかったと説明した。

 ロシアが2月24日に軍隊を派遣して以来、ポーランドは隣国ウクライナから難民数百万人を受け入れている。(c)AFP