【5月9日 CGTN Japanese】水素エネルギー関連産業を推進する中国は近年、生産・貯蔵・輸送の面で大きな進歩を遂げ続けています。

 中国企業は、水の電気分解による低コストの水素製造、水素の貯蔵と輸送、燃料電池などの先進的な技術を手にし、関連するハイエンド設備も市場に投入しています。また、中国では再生可能エネルギーによる水素製造プロジェクトも推進されています。

 中国の石油・天然ガス大手である中国海洋石油集団は最近、E-Gas技術を使用した中国初の石炭から水素を製造するプラントを250日間安定的に稼働させ、水素5万トン以上を生産したと発表しました。従来の水素製造技術と比較すると、生産コストは20%から25%削減できたということです。

 中国中部の湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)では2021年末から、水素燃料電池のコア部品であるプロトン交換膜の生産ラインが稼働を開始しました。これにより、主に外国からの輸入に頼っていたプロトン交換膜が国内でも本格的に生産されるようになりました。

 また、中国最大の石油精製会社である中国石油化工集団は2021年11月に、年間生産量2万トンのグリーン水素工場の建設を中国北西部の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で開始しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News