【5月9日 Xinhua News】中国自然資源部中国地質調査局岩溶地質研究所の調査チームは7日、広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous region)楽業県(Leye)で「天坑」と呼ばれる陥没穴1カ所を発見したと明らかにした。

 同県は中国南部のカルスト地形と世界最大の天坑群「大石囲天坑群」があることで知られる。「天坑の都」「世界の天坑博物館」とも呼ばれており、今回の発見で県内の天坑は30カ所となった。

 同研究所の張遠海(Zhang Yuanhai)シニアエンジニアによると、今回見つかった天坑は同県邏西(らせい)郷平峨村隴坳(ろうおう)屯付近に位置する。坑口の直径は東西306メートル、南北150メートル、最大深度192メートル、平均深度約139メートル、容積は500万立方メートル以上で、天坑の標準的な大きさという。

 張氏は、天坑内部にある3カ所の大型開口部について洞窟が天坑へと変化する初期の穴跡だと説明、天坑の底部には保存状態の良い原始林が残り、中には崩落した大量の岩石が隠れていると述べた。また、今回発見された天坑は大石囲天坑群に属するものではなく、別の地下河川系統から発達したという。(c)Xinhua News/AFPBB News