【5月7日 AFP】中国南部・湖南(Hunan)省長沙(Changsha)で8階建てのビルが崩壊した事故で、同市当局は6日、生存者の捜索が終了し、死者数は53人となったと発表した。崩壊の原因は違法建築にあったとみられている。

 住宅や宿泊施設、映画館が入居するビルは先月29日に突然崩壊。国営中国中央テレビ(CCTV)は市当局の発表として、がれきの下敷きになった人や行方不明者は全員が見つかり、生存者は10人、死者は53人となったと伝えた。

 同市共産党トップの呉桂英(Wu Guiying)氏は6日の記者会見で、事故について「社会に心から謝罪する」と表明。事故原因の調査には全面的に協力すると語った。

 市当局によると、建物の所有者と安全検査の担当者ら11人が事故との関連で拘束され、うち2人はビルの違法改築に関与した疑いが持たれている。当局は、建物の安全検査結果が偽造されたとみている。(c)AFP