AIが深センの「ダイナミック・ゼロコロナ策」を支援
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【5月6日 People’s Daily】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の発生以来、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)などの技術が深セン市(Shenzhen)で広く活用され、同市の公衆衛生上の緊急事態の予防管理のための対応効率と多機関連携能力の向上に貢献している。
発生起源の発見のための疫学調査と迅速な対応のため、中国広東省(Guangdong)深セン市疾病予防管理センターと騰訊(テンセント、Tencent)は、「深セン市現場疫学調査処理システム」を共同開発し、このほど運用を開始した。このシステムはインターネット・スマートフォン、音声認識、自然言語処理などのAI技術を取り入れたため、疫学調査員がコンピューターやヘッドセットを使えば、両手が解放され、聞き取りをしながら記録することができるようになった。効率的な情報の流れを確保し、対応速度を向上させた。また、市民が安心して疫学調査の電話に出られるようにするために、システムから発信された電話はすべて「深セン疾病予防管理センター」と識別され、携帯メール形式で市民に安心して電話に出るように注意喚起し、疫学調査を対応しやすいものとしている。
手書きの情報を整理するのに膨大な時間をかけていた従来のシステムに比べ、新システムはさまざまな疫学調査情報の自動処理が可能になる。テンセントヘルスケア(Tencent Health Care)は、音声認識や自然言語処理などのAI技術を聞き取り調査に活用し、聞き取り内容のテキスト自動生成とともに、コア情報の知能的識別・抽出により、疫学調査表のフォームを自動記入している。
聞き取り調査終了後、標准化されたテンプレートに基づき、システムはコア情報テーブル、重点場所一覧表、濃厚接触者/濃厚接触者との接触者一覧表、疫学調査初期報告書を自動的にエクスポートし、その後の重点場所、大衆への対応により多くの時間を割くことが可能になる。情報収集の完全デジタル化により、疫学調査作業の効率が大幅に向上した。
「深セン市現場疫学調査処理システム」は、PC端末のWEBワークベンチとモバイル端末のアプリの2つの「端末」を有している。疫学調査員は電話で聞き取り調査を行い、感染に関わる場所や人を特定した後、ワンキーで現場に転送することができる。
疫学調査の現場スタッフはモバイルアプリでリアルタイムにタスクを受信し、遅滞なく現場に到着し、感染場所のリスク確認、衛生学調査、聞き取り調査、濃厚接触者の選別などを行うことができる。同時に、「サンプリングチーム」はサンプリングタスクをリアルタイムに受信し、現場に到着し、人や物、環境のサンプリングを行う。「終末消毒チーム」はシステムで指定された場所と時間に従い、各段階の終末消毒をタイムリーに完了させる。現場の複数の関係者の連携と、2つの「端末」のリアルタイムな連携で、感染拡大の迅速な対応が可能となっている。
上記の現場情報はすべてモバイルアプリで報告され、PC端末はその現場情報をリアルタイムで取得し、検討判断や指導、情報補完に利用することができる。多端末作業のリアルタイムな連携により、オフラインの情報伝達の遅れ、断片的な情報統合の効率の低下、情報伝達の誤り・遺漏など業務上のペインポイントを減らし、疫学調査作業のスムーズな情報の「ワークフロー」の実現や、業務範囲の拡大、深化、スピードアップ、クローズド・ループ管理に貢献している。(c)People’s Daily/AFPBB News