【5月15日 AFP】ディスプレーモニターを直接操作できるタッチスクリーンは、スーパーのレジや銀行のATM(現金自動預払機)、GPS(全地球測位システム)端末、タブレット端末やスマートフォンに使われており、今や日常生活の一部となっている。

 タッチスクリーン技術には主に二つの方式がある。一つは「抵抗膜方式」だ。透明の電極膜が2枚、「ドットスペーサー」という絶縁体を挟んで上下に貼り合わされており、指などで押すと上下が接触して電気が流れ、入力を検知する。

 二つ目は、タブレットやスマートフォンで多く使われている「静電容量方式」だ。

 こちらは液晶ディスプレーの上のガラス基板と保護カバーの間に、グリッド状に電極が配置された透明の電極層が敷かれている。人体は電気を通すため、指でスクリーンに触ると電極間の静電容量が変化し、接触位置を検知できる。

 最近では、保護カバーやディスプレーパネルそのものにタッチスクリーン機能を持たせたスマートフォンもある。こうした技術によりいっそう薄型化、軽量化が可能となっている。

 タッチスクリーンの新たな応用として、指紋を読み取ってスマートフォンのロックを解除することも可能になっている。静電容量式センサーが作動し、指紋を高解像度でスキャン。スマートフォン内部に保存されているデータと照合し一致すれば、ロックが解除される。(c)AFP