【5月5日 AFP】2016年のリオデジャネイロ五輪・レスリング男子で金メダルを獲得したキューバのイスマエル・ボレロモリナ(Ismael Borrero Molina)が、メキシコでの大会前に姿を消した。スポーツ体育レクリエーション庁(INDER)が明かした。

 現在30歳のボレロモリナは、2016年のリオ五輪・グレコローマン男子59キロ級で金メダルを獲得し、世界選手権(World Wrestling Championships)でも2015年と2019年に優勝しているスター選手。今回はレスリングパンアメリカン選手権(2022 Pan-American Wrestling Championships)に出場するキューバ代表団の一員として、メキシコに滞在中だった。

 海外でのスポーツ大会中に逃亡するキューバの選手は、ボレロモリナが初めてではなく、多くの選手が米国や欧州への亡命を図ってきた。

 フィデル・カストロ(Fidel Castro)氏が率いたキューバ革命以後、同国ではプロスポーツが原則禁止されており、他国での高収入のキャリアを求めて亡命する選手は多い。(c)AFP