【5月5日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)は4日、準決勝第2戦が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は延長戦の末に3-1でマンチェスター・シティ(Manchester City)に勝利。2戦合計スコア6-5でまたしても衝撃的な逆転突破を果たし、リバプール(Liverpool FC)との決勝に駒を進めた。

 試合はシティがリヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)のゴールで先制。合計5-3として突破は確実かに思われたが、レアルは交代出場のロドリゴ(Rodrygo Silva de Goes)が90分と後半アディショナルタイム1分に得点し、終了間際の信じられない2ゴールで延長戦に持ち込んだ。

 そして、シティがショックを引きずる中で、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が自ら獲得したPKを決めて合計6-5。これが決定打となり、これまで欧州の舞台で何度も奇跡的な夜を演出してきたレアルが、本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)でまたしても驚異の逆転勝利を成し遂げた。

 決勝トーナメント1回戦のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)戦、準々決勝のチェルシー(Chelsea)戦でも絶体絶命の状況から逆転勝ちを収めてきたレアル。カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「これがこのクラブの偉大さだよ」と誇り、「たとえすべておしまいのように思えても、ここは諦めることが許されないクラブなんだ。それが前へ進み続け、闘い、信じる力をくれる」とコメントした。

 対するシティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、これまで多くの成功を収めてきた一方、クラブが切望している欧州制覇にまたしても導けず、その点には改めて厳しい目が向けられるとみられる。監督は「われわれにとっては厳しい結果だ。それは否定しようがない」と嘆き、「もう少しだった」と悔やんだ。(c)AFP/Tom ALLNUTT