【5月4日 AFP】ベラルーシ軍は4日、計画が事前に公表されていなかった軍事演習を実施した。国防省は、軍の即応能力を試すことを目的としていると説明している。

 同省は今回の演習について、各部隊が「警戒態勢に入り、所定の場所に移動し、戦闘訓練を行う」能力を試す「抜き打ち」訓練だと発表するとともに、戦車などの車列が道路を通る写真を公開した。

 ベラルーシは、ウクライナと国境を接するロシアの同盟国。ウクライナはこれまで、ベラルーシがロシアの侵攻を支援するため派兵を計画していると繰り返し主張しており、今回の演習についても注視するとみられる。

 ベラルーシで30年近く強権統治を続けるアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領はロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を支持しており、ベラルーシはロシアに航空・補給基地を提供している。

 しかしウクライナ侵攻をめぐっては、国民全員が協力に賛成というわけではなく、過去数か月には妨害行為が発生し、逮捕者も出ている。(c)AFP