【5月7日 AFP】タイ首都バンコクにあるショッピングモールでこのほど、6600万年以上前に生息していた海洋生物の化石数十点が見つかった。専門家が施設脇の歩道に埋め込まれていた化石を確認した。

 巻き貝の化石に最初に気づいたのは買い物客だった。主要観光地区にあるサイアム・スクエア(Siam Square)のショッピングモール脇を通る歩道に、直径最大12センチの化石が400メートルにわたって埋まっていた。

 タイ天然資源・環境省の古生物学者チームが調査した結果、化石はアンモナイトと判明。77個を確認した。

 同省化石保護部門の責任者は3日、AFPの取材に対し、アンモナイトは6600万年前に絶滅したと考えられている海洋生物と説明。「化石は本物」だが、タイで通常見つかるものとは異なることを指摘した。

 地元メディアの報道によると、この歩道は2年前に修繕工事が行われており、下請け業者がアンモナイトを貝殻の飾りのつもりでコンクリートに埋め込んだ可能性があるという。(c)AFP