【5月4日 AFP】男子テニス、元世界ランキング5位で四大大会(グランドスラム)で2度の準優勝を記録したケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)が3日、ツイッター(Twitter)で現役引退を表明した。

 35歳のアンダーソンは「本日ついに、プロテニスから引退するという難しい決断に達した」と明かし、「このスポーツに関わったからこそ転がり込んできた素晴らしい物事にとても感謝している」とコメント。

「成功は結果ではなく最高の自分になる過程で費やした努力と犠牲によって定義されるものだと、子どものときに父から教わった」とした上で、「自分はベストを尽くした」と述べた。

 203センチの長身を誇るアンダーソンは、2017年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2017)と2018年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)で決勝に進出。それぞれラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)にストレートで敗れたが、準優勝を経験した。

 ATPツアーではシングルス通算7勝を記録。2018年2月から2019年7月にかけてトップ10に君臨したが、その後は度重なるけがに苦しみ、2020年には膝の手術を受けた。

 現役最後の試合はフアン・マヌエル・セルンドロ(Juan Manuel Cerundolo、アルゼンチン)にフルセットで敗れた3月のマイアミ・オープン(Miami Open 2022)2回戦となった。(c)AFP