【5月4日 AFP】大麻製品を所持していたとして、ロシアで逮捕された米女子プロバスケットボール(WNBA)のブリトニー・グライナー(Brittney Griner)選手について、米国務省が3日、不当な拘束だとの判断を示した。

 グライナー選手の拘束が発覚してから約2か月がたったこの日、国務省はこの件を人質問題を担当するロジャー・カーステンス(Roger Carstens)大統領特使に預けることを発表した。

 国務省の報道官は「ロシア連邦が米市民のブリトニー・グライナーを不当に拘束していると断定した」とコメント。米市民の安全は「政府にとっての最優先事項の一つ」とし、国務省としてグライナー選手に「適切なサポートを提供する」意向を示した。

 グライナー選手はロシアのウクライナ侵攻で米ロの緊張が高まっていた2月、ロシアでは違法である大麻オイルの入った吸引器が手荷物から見つかったとして、モスクワの空港で逮捕された。

 グライナー選手は五輪で2個の金メダルを獲得し、WNBAでも優勝した実績を持つ。WNBAは同日、6日から始まる新シーズンで、グライナー選手のイニシャルと背番号の数字42を全12会場でコート脇に表示することを発表している。(c)AFP