【5月4日 AFP】ロシア軍は3日、ウクライナ南東部の港湾都市マリウポリ(Mariupol)のアゾフスターリ(Azovstal)製鉄所への攻撃を再開した。製鉄所はウクライナ軍にとって同市最後の拠点となっており、施設内にいた民間人退避のため一時停戦が実施されていた。

 ロシア通信社によると、同国国防省は、自国軍と親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」の部隊が、大砲と航空機を使ってウクライナ軍の「射撃位置」の破壊を開始したと発表。製鉄所に立てこもる「アゾフ連隊(Azov Regiment)」などのウクライナ軍部隊が、一時停戦を利用して戦闘態勢を整えたと非難した。

 アゾフ連隊の副司令官もソーシャルメディアへの投稿で、ロシア軍が製鉄所に対し装甲車や戦車による「強力な攻撃」を行っていると説明。さらに、多数の歩兵が船で上陸しようとしていると記した。

 製鉄所からは3日にも民間人の退避が予定されていたが、攻撃再開による影響は不明。ウクライナによると、先週末にかけ約100人の民間人が製鉄所から避難した。(c)AFP