【5月3日 AFP】米国防総省高官は2日、ロシア軍制服組トップのワレリー・ゲラシモフ(Valery Gerasimov)参謀総長が先週、ウクライナ東部ドンバス(Donbas)地方の前線に数日間滞在していたと明らかにした。既に帰国したとされる。

 一方、ゲラシモフ氏がウクライナ側の攻撃で負傷したとの報道については、確認できていないとした。

 ウクライナ当局の話として報じられているところによると、ゲラシモフ氏は先週、ウクライナ東部イジューム(Izium)の前線司令部を視察していた。ウクライナ軍は4月30日にこの司令部を砲撃したが、既にゲラシモフ氏はその場を離れていたとされる。

 視察の目的は、戦況を把握して軍を立て直すためだったとみられている。ロシア軍はウクライナの首都キーウ制圧に失敗した後、目標を東部ドネツク(Donetsk)、ルガンスク(Luhansk)の両州の完全制圧に切り替えている。(c)AFP