【4月30日 AFP】中国国営新華社(Xinhua)通信は30日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が米国と北大西洋条約機構(NATO)に対し、ウクライナへの兵器供与を停止するよう要求したと報じた。

 ラブロフ氏は新華社とのインタビューで「特別軍事作戦は計画に厳密に従って進行している」と語った。さらに「米国とNATOがウクライナ危機の解決に本気で関心があるのなら、まずは目を覚まして、ウクライナへの兵器・弾薬の供給を止めるべきだ」と述べた。

 ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は欧米諸国によるウクライナへの兵器供与について、欧州の安全保障に対する脅威と呼んだこともある。

 ラブロフ氏によると、制裁下にあるロシアは技術的な独立性を高めつつ、米ドルからの脱却と輸入に対する依存度の引き下げに注力するとしている。

 ロシア政府は数年前から「脱米ドル」政策を進めており、中国やインドなどのパートナー国に米ドル以外の通貨での支払いを呼び掛けている。(c)AFP