【5月2日 Xinhua News】中国医薬集団(シノファーム、Sinopharm)傘下の中国生物技術(CNBG)が開発した新型コロナウイルスのオミクロン株に対する不活化ワクチンが26日、国家薬品監督管理局から臨床試験許可を取得した。同ワクチンは臨床試験段階に入り、3~4カ月後に試験を終え、使用を開始する。

 CNBGのチーフ・サイエンティスト、張雲濤(Zhang Yuntao)副総裁によると、オミクロン株に有効な中和抗体が生成されるか否かがワクチン開発における難題となる中、同ワクチンは臨床前の研究でオミクロン株に対する優れた中和活性を示し、動物実験で一定の防御効果が確認された。防御力については臨床試験でさらに検証する必要がある。

 CNBGは今後、新型コロナワクチンの2回目または3回目接種を終えた18歳以上の人を対象に臨床免疫検査を実施し、オミクロン株に対応した不活化ワクチンの安全性と免疫原性を評価するとともに、未接種者への臨床接種を検討する。(c)Xinhua News/AFPBB News